色彩の尽きぬところ 3
黒と暗い灰色は、嗜好の点でも明らかに区別されています。
黒は20.1%の人が好きな色としてあげていて、現在でも第9位の嗜好色ですが、暗い灰色は逆に20%近い人が嫌いな色としてあげている色です。
この両者の明るさの違いはわずかなものですが、その違いを感じる人には快、不快を分ける大きな差になってしまうのです。
黒とのイメージの違いは、イメージ調査によれば暗い灰色にやや濁った感じがあり、黒より強さが劣ることだということになっています。
日本人が、暗い灰色やオフブラックを、黒とは別の色としてはっきり認識するようになったのは、あるいは1959年・60年の「チャコールグレー」の大流行以来であったかもしれません。
チャコールグレーは消炭色の暗い灰色を表わす当時の流行色名ですが、服装統計では、1958年の夏には、わずか0.4%しか見られなかった暗い灰色が、59年の夏に、一挙に8倍になっています。